SDGsの探究(7)

エネルギーをみんなにそしてクリーンに

CO₂の排出に悪い意味で貢献してしまっているのが石油・石炭などの 化石燃料 の使用です。それに代わるのが太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスの利用で得る電力。

再生可能エネルギー と呼ばれ、世界的にはこれらにシフト中です。今は、世界的に全体の25%位の電力が自然の力から得たもの 再エネ で賄われるようになりましたが、日本の再生可能エネルギー比率は20%以下。世界では再エネのコストが下がっているのに対し、日本ではまだまだ高いですし、台風などの自然災害も多い国土ですので、何が効率や維持・安定の面でいいのか検討中ですが、それでも健闘していると云えるでしょう。九州は特に優秀で、茨城等も再エネが盛んだそうです。福島県は2040年ごろに再生可能エネルギー100パーセントを目指していて、福島県民なら誰でも知る アポロガスの動向も注目されています。しかし、安価でクリーンなエネルギーを世界の全ての人に届けようと言っても、具体的にはどうアクションすればいいのでしょうか?世界では30億人、おおよそ五人に一人が電気を使わずに生活をしており、不自由を強いられています。それはそれで全人類の発展のためには何とかしないといけません。電気が地域に通ると、仕事がそこに生まれ会社や雇用が生まれます。子供達も電気が有れば、夜もランプの下で勉強ができ、そこで得た学びは貧困を食い止める糸口ににもなり得ます。そういった姿を夢見て、国同士が協力し合って、エネルギーの確保の為にパイプラインの建設等も実際には行われています。この エネルギーをみんなにそしてクリーンに という項目に対し、もう一つの策として考えられるのは、職場のペーパーレス化を更に一歩前進させることです。エネルギーへの貢献は、CO₂の排出を減らすことが一つの策だと考えるからです。職場での紙の使用量を減らせば、可燃ごみを削減できます。可燃ごみを処理するために要するエネルギーや排出されるCO₂は相当なもの。エコ活動的には、 紙の使用については悪い事ではない、間引かれなければいけない森林があるのだから  といった声。 製紙のための木々は山から勝手に伐採している訳じゃない といった声。それも解ります。が、紙の資料やパンフレット類が本当に現在の職場にとっても必要でしょうか。特に、行政での紙の使用の多さは考え直さなければいけないと思います。世界には、名刺の使用さえも控えている会社も出てきています。SDGsの実践企業と言えば、ガソリン車は例え社長や役員の車であっても、電気で動く通勤用のスクーターよりエントランスの近くに駐車場は用意されていません。あなたの会社でも、社長を始め社用車にもエコカーの普及を徹底しませんか。その取り組みを進めて、SDGsの7番目の取り組み エネルギーをみんなにそしてクリーンに の看板を社用車に付け、取り組みをアピールして、他の企業へ SDGsの気づきアウェアネスを促すのもいいじゃないですか。カーボンニュートラルという言葉は聞かれる方は多いと思います。製造業や配送業者など、事業上どうしてもCO₂の排出量が多くなってしまう企業が 発生させたCO₂量 と会社の何処か他の場面で 削減したCO₂量 の差をゼロにすると、カーボンオフセット と言います。例えば、コカ・コーラなどが取り組んでいる水に関する同様の取り組みを ウオーターニュートラル と言います。ホームメイド・エナジー といういう言葉をご存知でしょうか?自社ビルで使う電力の全て、製造業であれば、製造に使う電力量の全てを電力の全て産地や何によってつくられた、例えば再生可能エネルギーなのかを選ぶことが出来る ブロックチェーンスマートグリッド を利用してITの力により電力の供給側と需要側を効率よくマッチングしたり、電力を再エネに切り替えられる技術のことです。